コバナシメモート

小話を書いていたが最近は愚痴しか書かなくなったBlog

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2/15メモート

子供の頃に買ってもらった歌を歌う人形。

普段は嫌な事があった時や孤独を感じた時、
まるで話しかけているかのように聴いたその歌声。

大人になって素敵な人と出会い、
お互いの間にその人形の歌声はまるで祝福するかのように流れていた。

けれど、その時間は永遠ではなく、
人形からでる音はいつしか自分を不快にさせるだけになっていた。

苛立ちを制御できず、
僕はその人形の歌を終わらせた。


2/15にメモしていた文書。
14日は関係ないと思うけど、メモはくらい話が多い。
スポンサーサイト

子供の頃は。

ここ森ノ宮団地は都心から一時間のいわゆるベッドタウン。
そんな団地の中にある公園に今日も四人はやってきていた。
しかし今日は無邪気に駆け回って遊んでいる様子はなかった。

四人はまだランドセルを背負ったままの栄太の手の平にある不思議な石を輪になって見ていた。
「わぁ、きれいな石。栄太ちゃんその青い石どうしたの? 」
大きなピンクのリボンをした亜由美が不思議そうに聞いてきた。
「んー さっき川ん所でこの石を拾って投げようとしたらさ、石がいきなり青く光ったんだ」
「そうなの、でも最初はもっと光ってたんだよ今はあんまり光ってないわね」
ジーパン姿のボーイッシュな潤子はそういいながら石を人差し指で突っついた。
すると潤子が触った部分だけ色が波紋をうつように一瞬変わった。
「あっ! 今潤子が触ったら色が変わらなかった? 」
普段は細い目を大きく見開かしている正一郎の言葉に三人はうなずいた。
「潤子、もう一回触ってみろよ、また変わるかもしれないぜ、ほら! 」
栄太は石を差し出すが潤子は戸惑って後ずさった。
「大丈夫だよきっと。じゃあ僕が触ってみるよ」
そういって正一郎は栄他の手の平にあった石を手に取った。
すると青かった石はだんだんと黒くなって、突然赤く光りだした。
四人は宝物を見つけたように驚いたが、光はだんだんと弱くなって落ちついて、赤い飴玉のようなった。
「…はぁ、僕が触ったら今度は赤くなったね」
「う、うん。なんか… なんかすごいわ! ねぇねぇ今度は私が触ってみてもいい? 」
そういって亜由美はその石を正一郎から受け取ると今度は赤からオレンジへと変化をした。
潤子はまだ少し石に触ることをためらっていたが亜由美に説得されて石に触れた。
「わぁ、緑もきれいね。なんだか机の上とかにおいてずっと見ていたいわ」
亜由美は潤子の手のひらにあるその意思に顔を近づけて見つめてそう言った。
「なに言ってんだよ、この石は俺が拾ったんだぞ! 」
栄太は潤子から石を奪いとって両手で隠すようにした。
「あ~っ栄太ちゃんの意地悪ぅ」
「もう少し見せてくれたっていいじゃないのよ、栄太」
「そうだよ栄太。誰も盗んだりしないから、もうちょっと見せてくれよ」
「ん~、わかったよ。でもこれは俺んだからな」
栄太は全員の顔をみて、閉じた両手を前に出し広げて見せた。
そこには再び青くなった石があった。
その後4人は色を変えてはその不思議な石を見つめて遊んでいた。

「栄太! なにやってんのランドセル背負ったままで」
突然の声に栄太は声のするほうを見ると買い物が襟の母親が手招きをしていた。
「ちぇっ、母さんだ。俺帰んなきゃ」
「うん、そうしなよ。じゃあまた明日」
「栄太ちゃん、じゃあね」
「栄太、明日もその石持ってきなさいよ、わかったわね」
四人は手を振り合うと栄太は石を握り締めて母親の元へ駆けていった。

「栄太、遊ぶときは一回家に帰ってきてからっていってるでしょ、もう!」
「うん、わかってるよ。でも、でもね今日すごいもん拾ったんだ」
栄太は背伸びをして母親の顔のほうへ石を掲げた。
「えっ、ただの石ころじゃないの。それがどうしたの」
「違うよ、ほら。ガラスみたいに青く光っているじゃない。ね、すごいでしょ」
「何言ってんの、もう。こんな汚い石拾って!」
そう言うと母親は石を手にとって、石を道沿いに流れていた川へ投げ捨てた。
栄太はそれを見て慌てて石の飛んでいった方を探しに行った。

でも青く光る石は見るからなかった。
何故なら栄太はみたのです、母親が石に触った瞬間石は青から灰色へと変わってしまい、
普通の石と見分けがつかなくなってしまってしまったのを。

栄太は母親の袖をつかみ泣きながら帰ったのでした。

テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

0824の夢

今まで出会った人たちに「頑張れ」と言われる夢を見た。

気がつくとそこは学校で、会社で、家で、飲み屋で。
何をという事じゃなくて皆笑顔でそう言っていた。

そして目覚めた時、僕は何故か泣いていた。

テーマ:つぶやき - ジャンル:小説・文学

夏の思い出

もうずっと前のように思えた。
そう私が高校で吹奏楽部に入部して間もない頃に一度だけ行った野球部の応援。

それ程強くない高校だったので応援部などはなく、珍しく県大会に出場する事となった野球部を真夏の暑い中、ただただ応援曲を繰り替えし演奏したあの日は別の意味で忘れられない。

正直、野球のことはよくわからなかった。
だけど私は一年生だったから周りの先輩の目も厳しく、もう目をつぶっていても演奏できる応援曲を、真剣に譜面を見ながら演奏をして耐えるしかなかった。
すると突然歓声と吹奏楽部ではない女子達がキャーッと黄色い声をあげ、グラウンドに向かって手を振った。
丁度その時演奏がひと段落したため、私もグラウンドをみると背の高い男子が背の低い男子に「よくやったな」といわんばかりに肩をたたきベンチへ引き返していく姿が見えた。
背の高い男子を見ていたら一瞬目が合ったような気がしてドキドキしたけど、女子達もあの人目当てなんだと思っていた。
結局その試合は0対0のまま最終回に逆転ホームランを打たれ、県大会は一回戦敗退となった。
彼はメンバーからなぐさめられるようにして中心に立ちつくし、遠くからも見えるぐらいに何度も腕で顔を覆った。

それから彼は野球部のキャプテンで、最後の試合であった事を知った。
それをクラスメートから教えてもらった時は思わず泣きそうになってしまったけど、学校でもまた彼に会いたいと思う気持ちは強くなっていった。
だけど彼の周りにはいつもあの背の低い男子や女子が沢山いて、学校でも人気者という大きな壁が立ちはだかり、まだ若かった私にはそこに飛びいる勇気もなく、そして気がついた時にはもう彼の卒業式の日になっていた。

最後のチャンスになるかもしれない、一言でも伝えたい。
そう思い桜の並木道を帰る彼を待ち続けた。

彼と背の低い男子が一緒にむこうからやってくる。
桜の木にもたれながら私は彼らがやってくるのを待っていたけど、彼らの後ろからやってきた女子達に二人は囲まれてしまった。
やっぱり私には無理なのかな、何かをいって嫌われるのも嫌だし、やっぱりやめようか。
そんな事を思っていると、彼は背の低い男子に手を振って一人で歩きだした。
その時はわけがわからなかったが、あとで考えてみると、いつもいた女子たちは彼と一緒にいた背の低い男子が目的だったようにみえた。

そして私の前を彼が通り過ぎる時、私はかすれるような声で彼に声をかけた。

今私は場所は違うけどまた桜の木下を傘を差しながら歩いている。
会社員になってはじめての入社歓迎会を兼ねた花見というやつで、上司達はもう二次会会場に行ったのだけど、私はどうしても気になることがあった。

先程まで花見をしていた会場でブルーシートを片付ける背広の背の高い男性。
傘をささずに作業しているため何度も腕で顔を覆った。
着ているものも髪型もあの頃とは全然違うけど、その姿はあの夏の日と同じだった。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

風のように

今日も夜は熱帯夜となりそうです… 
と言う昼のニュースを横目にリモコンで何も興味がないようにテレビを消す。

六畳の中央で大の字になり、
ちょっとした時に感じる風に心地よさを覚えそのまま仮眠をしようとした昼下がり。

目をつぶると風と一緒にいつもは聞きなれないピアノの音が聞こえてくる。
有名な曲だがクラシックである事以外はわからない僕。
でもその音は新鮮さを感じる。

そう言えば近くにピアノ教室ができたというチラシを思い出す。
決してそれは横を通るダンプカーや活気付いた夜中の猫の鳴き声とは違い、
耳の中を右から左へ自然に通っていくようなそんな感じ。

でも聞いているといつも途中で切れてしまうその音は、
いつも同じと頃で間違えているという証拠。

繰り返し繰り返し流れる音はいつしか曲になり、
そして僕は眠りについていた。

テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。